梓の Blog カゲロウ、イナズマ、ミズノツキ 
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2005年11月30日
『イン・ハー・シューズ』★★★★★

「女の子に生まれてよかった。」靴って、そう思わせてくれるアイテムの一つ。
特に私にとって靴は、常に一番気を使うところで、コーディネイトを考える時にまず靴を選ぶくらいの大の靴好きなのです。
年々増える、コレクション。写真はそのコレクションの一部、最近のお気に入りです。華奢なヒール、美しいシェイプ、素材、デザイン…もはや作品。並べて、うっとり眺める時もあったりして(苦笑)。
もちろん、とことん履きますけどね、靴ですから。
さてこの『イン・ハー・シューズ』という映画、タイトルにもある通り、靴がキーとなっているお話で、それはそれは魅力的な靴たちがずら縲怩チと並ぶ絵は、靴マニアにはたまらないのですが…
それより何より、この映画、とにかく素晴らしいんです。観て良かった!
この映画には、愛が溢れています。
「罪を憎んで、人を憎まず」というところでしょうか。
相手を許すということは、結構難しいものです。でも、それが出来た時に、そこには愛が生まれます。相手が恋人であれ、家族であれ、友達であれ、誰であれ、愛をもって接することでそこには笑顔が増えるんだってことを再確認できました。
全ての人に共通する永遠のテーマですよね、これって。
この映画は、それを見事に表現しています。完成度高いです。
テンポの良さも◎、笑いと涙のバランスも◎。そして、キャストがとっても魅力的!
複雑な家庭で育った姉(トニ・コレット)と妹(キャメロン・ディアス)。特に姉役のトニ・コレットに惹かれました!彼女の演技は実にリアル、観ている私をハッとさせるイイ顔をするんです…泣くにも、怒るにも、笑うにも。外見にコンプレックスを持った姉という設定ですが、実に美しい。役者として、勉強になりました。
あと、その姉の恋人役のマーク・フォイアスタイン。この映画で彼はファンがかなり増えたんじゃないかしら!?何しろこのマークが演じるサイモンという弁護士、誠実で、ユーモアがあって、寛容で、笑顔がチャーミングで…という具合にかなりパーフェクトな男性像でしたから。
特にこの2人がとても気になりましたが、他のキャストも全員良かったです。こういう映画って、久しぶり。
愛って、寛容。愛って、無限。愛って…幸せ。
『イン・ハー・シューズ』★★★★★ on 映画 : 23:43 | コメント (1) | トラックバック
2005年11月26日
『春の雪』★★★☆☆

六本木ヒルズのヴァージンシネマで観て来ました。六本木ヒルズはクリスマスのイルミネーションで、青に白に、キラキラしていて、行き交う人達の心の温度もいつもより高い気がしました。
そんなわけで、私はこの時期のこの場所が大好き。昼に、夜に、よくウロウロしています。
さてさて、今夜は『春の雪』を観て来ました。そんな私のバッグの中には原作が。
実は、映画を観る1時間前に原作を読み終えたばかり。
読んで、すぐに観に行く。…なかなか面白い計画だと思ったのですが。
ちょっと時間を置くべきだったと、少し残念な思いです。
というのも、原作の世界に溺れたままに観に行ってしまったものだから、頭の中に具体的な映像イメージが、自分の頭の中に作ってしまった映像イメージが、行定版「春の雪」との間に大きなギャップを生んでしまったから。
でも、そのおかげで(?)、ミシマ文学の素晴らしさを痛感致しました。文字だけでここまでリアルに感じさせることができるなんて。言葉は、言葉というよりもまさに「言の葉」という方が相応しく、選び方、並べ方、そういった所にも彼の美学が溢れていて、読むものの目の前に実にリアルな世界が開けてしまう描写はさすがでした。
もちろん、映画が、それまで読むことによって体感していたイメージを、もっともっと具体的に見せてくれた部分も多かったのですが。やはり、時代が時代なだけに、ちょっと無理を感じる部分もあったかな縲怩ニ思います。
細かな感想を言うと、まず、この時代(大正時代)の、言葉は稚拙だけれど、「ヤバさ」ってやつをもっともっと出して欲しかったと思います。この時代の人々の精神をもっともっと全面に出して欲しかったと思います。ヴィジュアルだけで説明されていると感じてしまう部分があったのが残念です。
それから、「間」でしょうか。わざと作っている間なのか、できてしまった間なのか…ちょっと謎な部分が幾つかありました。優雅さを表現する為の間だとしたら、違うかな縲怩ニ思ってしまいました。
あと、主人公の清顕と聡子には、もっともっと、ドキドキさせてもらいたかったし、もっともっと、涙を誘って欲しかったです。
ダメ出しばかり並べてしまったようで、なんか自分でも辛くなってきましたが…
いい映画は、いい映画なのです。日本はもっと、こういう映画に力を入れるべきです。こういう映画が増えるべきです。
特に、この映画なんて、日本が誇るべき文学作品の映画化ですから、素晴らしい試みだと思います。
輪廻転生を信じて、現世では叶わなかった恋を、次に託すなんて…ロマンチックじゃないですか。切ないじゃないですか。
この映画を観ているとね、それが、本当にできるような気がしてくるのです。
この2人は、次の世でもまたこうして出会って、愛しあうことができるんだろうなって。
余談ですが…うちの祖母は、亡くなった祖父と生前に、「生まれ変わったら、また一緒になろう」と約束したそうです。それを私に話してくれた時の祖母の顔、忘れられません。本当に、幸せそうに、ちょっと照れながら話すんですもの。
そう思える人と出会えたら、最高ですね。
『春の雪』★★★☆☆ on 映画 : 00:35 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月21日
『岡村洋一のシネマストリート』

何とも贅沢なラジオ番組があります。かわさきFM 79.1MHz、『岡村洋一のシネマストリート』。
監督、プロデューサー、俳優など、映画に関わる人たちを毎回ゲストに招き、たっぷり1時間のトーク番組。贅沢です!映画好きにはたまりませんよ縲怐B
今日は、明日放送分の収録にお邪魔してきました。
この番組のパーソナリティの岡村洋一さん(写真左から2番目)は、ラジオDJとしても長いキャリアをお持ちですが、俳優として活躍されている、マルチなお方。
岡村さんとは、もう何年も前になりますが、この番組にゲスト出演させていただいたのがきっかけで、その後も何度かゲストとしてだったり、臨時アシスタントとしてだったりと、呼んでいただいております。
今日は臨時アシスタントとして、お邪魔致しました。相変わらず、岡村さんの引き出しは面白くて!!トークも歯切れが良くて!!収録現場に同席しながら、ついつい、リスナーになってしまうのです(汗)。
そして、のんびり屋の私はこういうのって付いて行くのが精一杯なのですが今日も楽しい収録でした。
ゲストは現在シアターイメージフォーラムで公開中のホラー映画「死づえ縲怏霊縲怐vの、諸江亮監督(写真中央)と女優の三浦愛(右から2番目)さん。
「シズエ」の「シ」って、「死ぬ」の「死」なんですね…それだけで私は怖くていっぱいいっぱいです。(『着信アリ』に出演していながら、私は全くホラーは駄目な人。)
怖いの大丈夫な人、是非観に行って下さい♪

↓↓↓『死づえ縲怏霊縲怐x@映画生活のページはこちら↓↓↓
http://www.eigaseikatu.com/title/14124/
諸江監督も、三浦さんも、とてもハッピーな方達なのに、ホラーなんですね…。
でも、お二人もおっしゃってましたが、ホラーの現場って、意外や意外、全然怖くなかったりして、逆に笑いが多かったりするんですよね…。
番組中では毎回、岡村さんとゲストの方のディープな映画トークが繰り広げられるのですが、最近は俳優の嶋田豪さん(写真右)が監督に対して映画を観た感想をズバッッッ!!!と言うコーナーなんかもあったりして、笑いあり、感動あり、冷や汗あり(!?)の盛り沢山な1時間になっております。
オンエアは明日、11月22日(火)の14:00から。夜の再放送は22:00から。
かわさきFMは、東京西部縲怏。浜方面、それからカーラジオでは渋谷、新宿などでも聞けます。
あと、電話でも聞けるので、是非聞いてみて下さい。
◆◆◆かわさきFMが電話で聞けるTeledome → 0180-994-791 (通常の通話料のみ)◆◆◆
DJの岡村洋一さんは、沢山の映画に出ている&沢山の映画を観ている人。そのキャリアとエネルギーには刺激を受けます。私も、もっともっといい映画に出会いたい!いい映画に参加したい!!
岡村洋一さんオフィシャルサイト
http://home.catv.ne.jp/hh/boston/
かわさきFMホームページ
http://www.kawasakifm.co.jp
『岡村洋一のシネマストリート』 on 映画 : 22:17 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月17日
今月の歌舞伎。

2ヶ月ぶりに、歌舞伎へ行って来ました。

今日のおやつは(っていうか、いつもの定番)冷やし抹茶とわらびもち。あ、あと、小豆モナカアイスも食べました(汗)。食べ過ぎですか?いやいや、歌舞伎はこうして食べたり飲んだりしながら鑑賞できるところがまた愉しみの一つですから、楽しく食べます♪♪♪
今回は花道の近くの席にしてみました。いつもは中央あたりなのですが、花道の近くって、出て来た役者さん達がやたら近いので、迫力がありました。
最初の演目の「日向嶋景清」では、花道は海になり、舟が通りました。
次の「鞍馬山誉鷹」は、初代中村鷹之資(たかのすけ)君(6歳!!)のお披露目演目で、花道から鷹之資君扮する小さな牛若丸が小さいながらも堂々と登場!会場が和やかな空気に包まれました。
3つ目の「連獅子」では、赤と白の親子の獅子が花道から迫力ある登場。これも見ごたえありました。
そんなわけで今回は、花道近くでよかったな縲怐Bと。
特に好きだった演目は「日向嶋景清」と「連獅子」。
「日向嶋景清」では親と子の絆、互いを思い遣る気持ち、そういうのがじんわり、ずっしり伝わって来るお話で、ちょっとウルウル来てしまいました。
それから、「連獅子」!!観てよかった!
松本幸四郎さんと市川染五郎さんの親子が演じる獅子達は、とても気品があって、迫力があって、それこそ、そこには親と子の絆が感じられて…。
長唄囃子とお2人の踊りが最高にスピリチュアル。鳥肌が立ちました。拍手をする手にも力が入りました。私こういうの大好き。
また一つ、しあわせゲット縲怐B
歌舞伎、行ったことないけど、一度は行ってみたいんだよね縲怩チて人、以外といるんですよね。
そういう人、是非行って下さい。入ってみると歌舞伎座っていうのは、初めて来る方達も結構多いです。それは1等席でもそうです。
私がお勧めする楽しみ方は、行ったらまず解説書を買って、あらすじと解説と役を頭に入れてから観る。あとは、売店でおやつやお弁当を買い込んで、美味しくいただきながら観る。この二つを実行するだけでかなり楽しめると思います。是非!
今月の歌舞伎。 on 歌舞伎 : 11:39 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月14日
春の雪

私、本はあまり沢山読む方ではなくて、本を読むということ自体は好きな方なんだけど自分に合う本っていうのがいまいち探せなくって。
「春の雪」は映画で観ようかな縲怩ニ思っていたところだったのですが、それより先に本屋で原作を発見してしまったので。
まだ、読み始めたばかりなのですが、ちょっと…いや、すごく嬉しい。
何が嬉しいかって、実は私は三島由紀夫の本は初めて読むのですが、優しく、繊細で、丁寧な描写と、言葉の選び方がとても美しくてストーリーよりまず先にその部分での喜びというか。
私、読むのは早い方ではなくて、どちらかというと読みはじめると睡魔に襲われてなかなか進まないのですが、この本はそれでも、ちょっとずつちょっとずつ私を楽しませてくれてひとつひとつの言葉がちゃんと入って来ているようなのです。
映画「春の雪」の公開が終わってしまう前に、読み終わったら映画館に観に行ってみようかな。
…と、最近はのんびり屋の私でした。
春の雪 on 本 : 23:04 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月 1日
観ましたか縲怩チ?
『火垂るの墓』テレビドラマ実写版。
今ちょうど終わったところ。余韻に浸っております。
あっ…ティッシュの山を片付けなくては(汗)。
あの節子役の子、よかったですね縲怐B彼女のおかげで、明日は目が腫れそうです…
なんか、ホントに、あのお馴染みのアニメ版の節子でした。いえいえ、それ以上でした。
こんなに引き込まれるとは思っていなかったのでちょっと驚いています。
清太役の子もよかったですね。
戦争が終わって、父親が死んだことを知って…そして必死で守って来た節子までもが、戦争の犠牲となって死んで行く。清太君は母親を亡くした後も、「日本は勝つ」「父親は帰ってくる」と信じて頑張ってきたのに、一気に全てを失ってしまいます。そして最後には、自分の命までも…(T_T)
父親が死んだと知った時の清太君が、本当に切なくて。
自分が節子を守らなくては…と一生懸命になっている様子はホントに頼もしかったけど、時々「あ縲怐B清太君も子供なんだよな。」と思うところがあったりして、胸が苦しくなりました。
正直言って、私は戦争モノは苦手です。でも、この「火垂るの墓」は好きなんですよ。
何かを特別美化することもなく、戦争によって人々に何が起こっていたのか、知りたいと思っていることを教えてくれると思うんです。
空襲の恐怖、食糧難によって、人々が徐々に狂って行く。当たり前のように食べられたものが、食べられなくなった時、人間の基本的欲求が満たされなくなった時、何が起こるのか。その恐ろしさが伝わって来ました。アニメで割とたんたんと観ていた部分も、実写になるとリアリティが増して、気付かされることが沢山あったように思います。
戦争が終わったことで、これからどうなるのかという漠然とした不安、大切な人を戦争で亡くしたことに対して、何の為に死んだのかという疑問、それまで毎日毎日怯えてきた空襲がいきなり無くなったこと……。今の私達には感じることのできない極限。でも私達の祖父母以上の世代がそれを実体験したのだということを再認識させてくれました。
終わり方は…ドラマ版よりアニメ版の方がよかったかな。
山の上で節子を火葬する清太。その周りを蛍の光が舞い上がっていく。そしてその光が、山の向こうに広がる現代の街の夜景に溶け込むような…アニメ版はそんな感じだったと思います。
とても綺麗な絵で、でもそこには全てが詰め込まれていて、ホントにいいエンディングでしたから。
そこだけ、今回のドラマ版はがっかりでした。
でも、全体的に良かった良かった。私、夏川結衣さんが好きだったので、前半で亡くなってしまったのが非常に残念でした(-_-;)
今回見逃した方も、DVDが出たら観てみてください。



