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映画館で起こることは映画より面白い? 映画業界のことから、見にきたお客さん、 試写で見た作品などをランダムにご紹介。



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2005年10月31日

雪に願うこと

北海道帯広のばんえい競馬場を舞台に、人生の挫折を味わった男が馬と人間に触れて人生を見直してゆく感動作。

今回の東京国際映画祭でコンペディション部門で上映され、昨日見事、東京サクラグランプリ、監督賞、男優賞、観客賞という、と同映画祭では初となる4冠を受賞した作品。

出演者がとても豪華。
伊勢谷友介、佐藤浩市、小泉今日子、 吹石一恵、山崎努などなど、若手からベテラン、そしてちょっとだけのカメオ出演者も含め、キャストだけでも十分見ごたえがあり、みんなが生き生きした演技をしている。

それもそのはず、ベテランの根岸吉太郎監督がメガホンを取り、あまり知名度はなかった鳴海章の原作『輓馬(ばんば)』を、監督と脚本家が色付けし、シンプルけれど心に迫る感動作に仕上げてある。

サラブレッドの二倍以上、一トンもあるという巨大な輓馬が、汗を白く蒸発させながら障害となる山を駆け上る姿が、人生の苦難を乗り越える人々に重なり、爽やかな気持ちになれる一本です。

無題.bmp

2006年上映予定

雪に願うこと on 映画感想 : 19:38 | コメント (2) | トラックバック

2005年10月30日

浮気雲 (天邊一朶雲)

東京国際映画祭で何度も紹介され、日本でもちょっとづつ知名度の上がってきた台湾の巨匠、 蔡明亮(ツァイ・ミンリャン) の新作。本作もベルリン映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞。スイカの汁にすがるほどの水不足に見舞われた台湾の街角で再会した男女の孤独と愛。そしてミュージカル、AV。

作品を発表する度に国際的な映画賞を受賞し、独特の長回しで都会人の孤独を極限まで描ききる物語。ハリウッド大作が大好きな人には多分嫌われそうだけれど、僕は見るたびに誰にも真似の出来ない、すごい映画を作る人だと思ってしまう。

この映画でも笑いと涙と衝撃が交互にやってくるというとんでもない映画でした。ミュージカルとAVと恋愛を同時に描いちゃうのなんてこの監督ぐらいでは?

この監督さんの映画には「水」が象徴的に出来てくるのですが、以前の監督のインタビューによると水は愛情を表しているとか。映画は見た人のものなので、どう解釈しても自由ですが、蔡明亮監督の作品を難しいという人は水をキーワードに考えながら見てゆくのも面白いです。

浮気雲 (天邊一朶雲) on 映画感想 : 19:20 | コメント (13) | トラックバック

2005年10月24日

第18回東京国際映画祭

六本木と渋谷で開催中の東京国際映画祭へ行ってきました。

カンヌやヴェネチアなど由緒ある12の“国際”と付く映画祭のうち、唯一アジアで開催されるものが、この東京国際映画祭。知名度はまだまだですが、日本ではここでのみ上映される作品や、数年後にひょっこり上映されたりする作品を見られるので、毎年行っています。

今回のオープニング作品は『単騎、千里を走る』。

051022_2221~01.jpg


高倉健主演の中国映画で、監督はチャン・イーモウ。最近は『HERO』『LOVERS』のイメージが強い監督ですが、この作品は『初恋の来た道』や『あの子を探して』などの素朴でストレートな人のつながりを描く暖かい作品。中国奥地の集落で撮影し、役者も地元の住民を使ってしまうというイーモウ監督ならではの手法や、健さんの寡黙だけれどしっかり伝わる演技で、とても心にじんわり染みる作品に仕上がっていました。

なかなか仕事を休めないので、華やかな大作のうらに隠れた小さな名作まで探すのは難しいですが、大体の作品は監督や役者さんが上映後に観客との質疑応答を行ってくれたり、イベントなども盛んなので開催中にあと何本か見る予定です。

今回は当日券も作品によっては出るらしいので、普通に映画を見に行く感覚で入場できることもあるかもしれませんよ。

第18回東京国際映画祭 on 映画感想 : 20:17 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月19日

宣伝会議の話

配給会社は一年か半年に一回、劇場向けの宣伝会議やラインナップ発表会というものを開いています。

僕はメジャー系の会社のものしか行ったことがありませんが、ホテルの催事場やホールなどを貸し切って、劇場支配人たちが集まり、今後公開される作品について説明を受けるのです。

まだマスコミ発表されていない情報を仕入れたり、キャストやスタッフについて、作品の売りやターゲットなどを宣伝部がパワーポイントを使いながら解説します。それを聞いて劇場側もどんな客層の作品に予告編を付けたら良いか、地元密着の宣伝方法などを考えるわけです。

たまに監督さんや有名プロデューサーが直々に劇場サイドにメッセージを送ることもあります。東宝の宣伝会議ではフジテレビの亀山プロデューサーや、スタジオジブリの鈴木プロデューサー(ハウルの動く城CMコピー文字もこの人)などがいらしてました。年に一度のラインナップ発表会を行う会社では、俳優さんも来たりします。

フジテレビといえば『踊る大捜査線 THE MOVIE レインボーブリッジを封鎖せよ』の公開前、宣伝会議で特製ストラップ配られたのですが、他には全く出回らない、その場に来た劇場スタッフだけのために作られた代物だったのでオークションで高値で売買されてしまうという事態がありました。しかもそのあとすぐに、公開前にもかかわらず撮影で使われた台本がオークションに流出というさらに酷い事があり、踊る公式ホームページでも多分亀山プロデューサーの言葉で、「本来協力してゆくべき製作・公開側がこれでは困る」というようなことが載っていました。そんなつもりなかったけど、売らなくて良かった(笑)。

また、東映の宣伝会議はよく西麻布の富士フィルムホールを使うのですが、先日の東京ファンタで見た『直撃地獄拳 大逆転』がその富士フィルムビルを舞台にしていました。あのビルの中で、強力接着剤を使って天井を歩いたり、仲間同士で放屁したり、火だるまになった仲間におしっこをかけたりしてたんだなと思うと笑えました。ひどくて最高だね、あれ。

宣伝会議の話 on 映画館の話 : 18:24 | コメント (1) | トラックバック

2005年10月16日

東京ファンタ2005

新宿ミラノ座で開催中の東京国際ファンタスティック映画祭2005に行ってきました!

毎回参加してる東京ファンタなのですが、あまり仕事を休むわけにも行かないので『ナイトウォッチ』や『トム・ヤム・クン』などは泣く泣く諦め、イッキにガツンと見られるオールナイトの1イベントのみ参加。それでも濃~い映画4本立てでした。

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映画秘宝10周年記念企画【追悼!石井輝男】と題して、

千葉真一が『スパイ大作戦』も真っ青のアクションを披露する『直撃地獄拳 大逆転』、
女侠客が脱ぐまくりながら戦い、『キルビル』に影響を与えた『やさぐれ姐御伝 総括リンチ』、
さらに東映傑作アクションとして渡瀬恒彦の『狂った野獣』、
最後に石井聰亙監督が会場でPAを担当し爆音で贈る『狂い咲きサンダーロード』!

観客が本当に映画好きな人ばかりなので、監督の名前が出てきただけで拍手!という東京ファンタですから、映画も面白かったしテンションが上がりっぱなしで全く眠たくならない、家に帰っても眠たくならなくて仕事に差し支えました(笑)。

ちなみに『蝋人形の館』も試写会で見ましたがお勧めですよ!ファンタならかなり盛り上がるだろうな~

東京ファンタ2005 on イベント : 18:31 | コメント (14) | トラックバック

2005年10月13日

ウォレスとグルミット

イギリスのクレイアニメ作家ニック・パークが監督し、アカデミー賞短編アニメーション部門にも常連の人気シリーズ『ウォレスとグルミット』。

いままでのシリーズを全部見ているのですが、まさか初登場全米NO.1になるとは思いもしませんでした。一応子供向けだし、長編作品はいままで作られていないし、アメリカで人気があるとは知らなかったし。

ちょうどタイムリーに東京国際映画祭でも上映されますけど、すごく見たい。箪笥にしまってあるグルミットTシャツを着て見に行きたい。もうそんな若くないけど(笑)。

何年か前、グルミットのTシャツを着て電車に乗ったら、知らない男の人に「そのTシャツはどこで売ってるんですか?」と尋ねられたことがある。その時はそんなにメジャーなキャラクターではなかったので、物珍しかったらしい。銀座シネ・ラ・セット(今はもうない)でよく映画をやっていたので、そこで売ってますよ~と答えたら笑顔で帰っていきましたが、あの人もおそらく全米NO.1には驚きだろうな。

そういえばあの新党日本で話題の田中康夫氏も大のファンらしいので、大喜びですね。彼のパソコンにはグルミットのシールが張ってありました。最近は政治家という多少お堅いイメージを優先しなくちゃいけないから大っぴらにファンだとは言っていないだろうけどね。

ちなみにこのアニメの製作会社「アードマン・アニメーションズ」の倉庫が火事で全焼したらしく、『ウォレス』や『チキンラン』や、数年前に日本の某消費者金融のCMで使われた人形たちも燃えてしまったんだろうな。でも大ヒットしてるから大丈夫かも?日本でもヒットして負けずに頑張ってほしいです。

http://www.wandg.jp/teaser/index.html

ウォレスとグルミット on 映画感想 : 20:05 | コメント (1) | トラックバック

2005年10月11日

シベ超 in 王子シネマ

10月8日、シベリア超特急が初めて東京都北区王子に停車しました。

シベ超祭というのは全国いろいろな所を回って、『シベリア超特急』を上映し、水野晴郎氏のトークやサイン会、アッと驚くような企画が満載の祭りなのですが、それが初めて東京都北区王子の映画館で行われました。

今回の目玉は『シベリア超特急5 1/2 ~外交官 西村貞二』という生芝居!
シベ超5に出てきてはいるが、あまり明かされていない「西村のおじさん」についての物語。いま流行りのスピンオフ作品みたいな感じですかね?

出演者もゴーカで『5』に出演の三角大さん、徳秀樹さん、『7』出演の金濱夏世さん、シベ超番外編と呼ばれている『欲望列車』の中田圭監督、そしてぼんちゃん、閣下などなどおなじみのメンバー。そしてシベ超サポーターズメンバーも舞台装置で活躍。

僕は他の仕事をしていて、手伝うことも、そして見ることもできなかったので凄く残念!!でもかなり好評だったようなので、今後のシベ超祭りでさらに進化した生芝居が観られるかも?見ると映画がさらに面白くなるに違いありません。

シベ超 in 王子シネマ on イベント : 19:13 | コメント (8) | トラックバック

2005年10月 7日

ウンパ・ルンパと踊りたい

先日、『チャーリーとチョコレート工場』を見に行きました。

見るのはこれで二回目。やっぱり面白いですね。子供心をくすぐるような仕掛けがいっぱい。グッズもほとんど売り切れで、ストラップとパンフレットしかありませんでした。4週連続国内興行成績NO.1だもんね。やはり『パイレーツ・オブ・カリビアン』でブレイクしたジョニー・デップと、彼と組んだらつまらない作品はないというティム・バートン監督だけあって、業界人も驚くヒットを記録してますね。次のコープス・ブライドも楽しみ。

同じ映画を2度見るのは僕の中ではちょっと珍しいことなのですが、なぜ見たかったかというと、それはウンパ・ルンパの踊りをマスターしたかったから。あのチャーミングだけど真顔でちょっと気持ち悪い踊りの虜なのです。誰でも知っている踊りを組み合わせているから僕でもできそうだし。

でもあの映画は別にウンパルンパのダンスレッスン・ビデオでは無いから、チャーリーたちがダンスの合間に映ってたりして、詳しい踊りのつながりが分からない。それでもいくつかの(ブクブクもぐるポーズとか)動きをマスターできました。

そういえば映画館に勤めているとエンディングテーマや主題歌を覚えてしまう事があります。有線のようにいろいろな曲がかかるわけでもなく、毎日同じ曲を何回も聞いてるうちにいつのまにかカラオケの十八番に・・・なんてことが僕はかなりあります。

それを考えると『チャーリー~』上映館のスタッフって、もしかしたらあの踊りをマスターしてるかも!? いきなり音楽とともに一糸乱さず踊りだすスタッフたち。キョトンとする観客。そんな映画館も素敵ですね?

ウンパ・ルンパと踊りたい on 映画感想 : 18:11 | コメント (1) | トラックバック

2005年10月 5日

蝉しぐれ

蝉しぐれ

★★★★[80点](0-100点)

時代劇ってセリフが素晴らしい作品が多い。

綺麗な日本語で、古き良き日本の心を語られたら、それだけで涙が出そう。
今まで「たそがれ清兵衛」や「隠し剣 鬼の爪」でも、いまいちピンと来なかった藤沢周平作品の素晴らしさがこの「蝉しぐれ」で分かった気がします。

藤沢周平本人もかなり思い入れの強い作品だったらしく、「蝉しぐれ」を映像にする許可を黒土三男監督以外には与えていないそうです。TVでも映画でもこの監督だけが許された世界。気合が入っています。

今うちの劇場では、藤沢周平の代表作の文庫本が30冊近く売店に並べてあって、本屋のような状態になっているのですが、読みたいなーと思ってしまいます。

僕の場合は映画をより楽しみたいので、原作を読むのはだいたい見た後ですが、本も映画もどちらも違った楽しみが出来ますよね。

Posted by シネキチ on 2005/10/05 with 映画生活

蝉しぐれ on 映画感想 : 01:26 | コメント (380) | トラックバック

2005年10月 2日

声に出して読みたい映画監督

世の中にはとても発音が難しかったり、変わった名前の監督がいます。いざという時のために声に出して読んでみましょう。

******** クシシュトフ・キェシロフスキ **************

ポーランド出身の巨匠。代表作「デカローグ」「トリコロール」

さあ、ご一緒に、「クシシュトフ・キェシロフスキ」!

********* クリストフ・シュリンゲンズィーフ ***********

ドイツの異色映画監督 代表作「ユナイテッド・トラッシュ」

さあ、もう一度、「クリストフ・シュリンゲンズィーフ」!

*********** ヤン・シュヴァンクマイエル *************

チェコ出身のアート系巨匠。代表作「ファウスト」「悦楽共犯者」

さあ、大きな声で「ヤン・シュヴァンクマイエル」!


************ アレハンドロ・アメナバール ************

スペイン出身の若手天才監督。代表作「オープン・ユア・アイズ」「海を飛ぶ夢」

さあ、噛まないように「アレハンドロ・アメナバール」!


************ プラッチャヤー・ピンゲーオ *************

タイの映画監督。ご存知「マッハ!」の大ヒットは記憶に新しい。

さあ、よく文字を見ながら「プラッチャヤー・ピンゲーオ」!


ちなみに僕は、先日の映画生活の飲み会で外国人の方から
日本人だと思わなかったとの言葉を戴きました。タイ人らしいです。

声に出して読みたい映画監督 on 映画で遊ぼう : 19:51 | コメント (1) | トラックバック

2005年10月 1日

超星艦隊VSバネッサ・パラディ

映画の題名って、ビックリするものありますよね。

「いま、会いにゆきます」だって今だから有名ですが、上映前はあまり知られていませんでしたよね。
劇場の電話問い合わせでも「いま何上映中ですか?」「いま、会いにゆきますです。」「えぇ?!困ります!!」みたいなことが日常茶飯事(少し大げさ)。

「シックスセンス」の時は間違えてピンク映画だと思われたり、おばあちゃんが普通の顔で「シックスナ○ン一枚下さい」と券を買いに来て、訂正もできずそのまま普通に売ってみたり・・・。妻夫木聡主演の「69-sixtynine」でも"ティ"の部分を抜いて題名を言われたり、お客さんも係員も赤面しながら接客なんてことがいっぱい。

面白い題名と言えば、もうすぐ「エイリアンVSバネッサ・パラディ」公開ですね。バネッサどうしたの?という感じです。しかもとてもエイリアンが凶悪らしいですよ。まるでスピルバーグの「宇○戦争」のように。さらに、彼女の戦うごとに美しくなる活躍や、新曲を含む興奮のライブシーンも見逃せませんね。

そして正月に公開される東宝系子ども向け「超星艦隊セイザーX」と「甲虫王者ムシキング」の2本立て。
どこが変わっているかと言うと、モチロン「超星艦隊(ちょうせいかんたい)」ですよ。なぜわざわざこういう語呂にしたのか分かりませんが、僕は電話で作品名を聞かれても「セイザーX」としか多分言わないと思います。

配給会社が一生懸命、題名を考える会議に僕も是非一度で良いから出てみたいです。まあ、題名でお客さんの食いつき具合が違ってきますから、変わっていてもそれでえいがな?

超星艦隊VSバネッサ・パラディ on 映画で遊ぼう : 20:42 | コメント (4) | トラックバック

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