それでえいがな 
映画館で起こることは映画より面白い? 映画業界のことから、見にきたお客さん、 試写で見た作品などをランダムにご紹介。
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2006年12月31日
明日はお年玉サービスデー!
1月1日はお年玉サービスデーとして1000円で映画の見られる劇場が多いですね。
もちろん僕の劇場でもそうなので、今日が仕事納めで、明日が仕事始めです。
7・8年前までは12月1日と1月1日だけがサービスデーで、他の月は特にサービスデーは無かった気がします。
それが毎月1日はサービスデーとなり、水曜はレディースデーになり、レイトショウは1200円になり、夫婦どちらかが50歳以上なら2000円になり、高校生3人以上なら1人1000円になり……。
もう最近では毎日サービスデーですよ。各劇場では会員制度のサービスもしているのですから。
また今年はスクリーン数が日本全国で3000を超え、21年ぶりに邦画が洋画の興行収入を上回るという映画産業に関しては良いニュースが多かったですが、シネコンの増加に伴って小さな劇場がどんどん潰れたりして競争も激化しています。
DVDが出る前にTVで映画が放映されたり、パソコンでの違法ダウンロードが問題になったり、映画館とモニター画面の時間差がどんどん近くなっていく中で、どれだけ映画館の価値を提示していくかが重要になってきました。
料金の安い日を増やすのは限度がありますから、どれだけ個性を打ち出して満足度を上げてゆくのかが、これからの劇場で必要になっていくでしょうね。
来年も映画と映画館に注目していきたいと思います。今年このブログを読んでいただいた皆さん、有難うございました。来年も良い映画との出会いがありますように……。
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2006年12月26日
フィルムの話
映画は昔からフィルムで上映するのが普通でしたが、最近はDLP(デジタル・ライト・プロセッシング)とかデジタル化されたデータ上映も盛んですね。でも“デジタル化されたデータ上映”ってホントに映画のロマンが無い気がしますね。やっぱりフィルムの質感、温かさが僕は好きです。
ところで、よく映画が始まるというイメージで「5、4、3、2、1、」と画面に文字が現れてスタート! っていう映像を見ますよね。ものによっては円の中に数字が出てたり。
あれって映画のフィルムには現在そのままの形では残ってないんですよね。だいたい10から3まではカウントダウンされるんですが、2とか1はプリントされていないんです。
よくTVのADさんが番組が始まる際、5秒前から手と声でカウントしていきますけど、2秒前とか1秒前は手で表すだけで声には出さないですよね。それと同じ感じで、映画のフィルムも2とか1の文字はプリントされていないんです。
これが最後の数字、「3」がプリントされているところです。

あと、上映は全くされないのですが、巻き込むだけの為のリーダーフィルムのなかに、画質のテストなのか何故か女性が映っていることがあって、何だろうと思う事があります。
例えばこれ。

ある外資系の映画フィルムに付いていたのですが、別の会社の作品でも女性が、まったく映写されない部分にプリントされていた事があります。やはりプリント工場でのチェック時に使うものなのでしょうね。
それにしてもこの女性はプリント会社の社員さんなのか? それともモデルなのか? はたまたフィルムに住みついた妖精なのか!? 謎は深まります。

フィルムの話 on 映画館の話 : 20:55 | コメント (0) | トラックバック
2006年12月13日
男の墓場がやってきた
先日、劇場窓口でチケット発券などをしていると、あやしい人物が……。
“映画宣伝サンドイッチマン”の衣装を脇に抱えつつ、控えめにこちらに向って歩いてくる人物が……。
「あの……、このチラシを置いて貰えますか……。」
明らかに駄目と言われそうな雰囲気で言われましたが、その映画、ちょうど先日僕が見に行った杉作J太郎監督の『怪奇!! 幽霊スナック殴り込み!』と『任侠秘録人間狩り』のDVDチラシでした。
東京都の片隅の我が映画館までわざわざ来てもらい、しかもちょうど見て面白かった作品だったので興奮して、「この映画見ましたよ! この前の上映会行きましたよ!!」と話し掛けたら……。
「……あ、そうですか。」
と言われました。多分、チラシ配布を断われても当然のところ、置いてOK。しかも驚くべき事に作品を知っている人がいる。事もあろうか見ている人がいる。しかも何てことだろうイベントまで参加してる!! というあまりにも予想外な展開で頭がショートしてしまったんだと思います。
本当は「今日はエアー○○○する人いないんですか?」とか「他にも劇場回ってるんですか?大変ですね。」など話し掛けようかと思ったのですが、逃げるように帰ってしまい消化不良でした(笑)。
ちなみに上野スタームービーに行ったら同じチラシが置いてありました。ほんと地道なプロモーションお疲れ様です。

右下のクーポンが気になります。

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2006年12月10日
日本アカデミー賞選考
今年も日本アカデミー賞を選ぶ時が来ました!
といってもまだ“優秀作品”などを選ぶんですけどね。“最優秀”に関しては後にまた候補の中から選ぶ形になっています。
今回は新しく、やっと(?)アニメーション部門が設立されて、アニメ作品やスタッフにも栄光が!
今までなかったたんだ?って感じですよね。ジブリとかアカデミー賞ノミネートもされているのに。
どれを選んだかは秘密ですが、発表は2月16日(金) 新高輪プリンスホテル 国際館パミールにて。
もうすぐ授賞式のチケットも売り出されます。この催し、チケットを買えば見られる事を知らない人もいるかも? 1枚4万円(ディナー付)ですけどね。
最近日本では洋画よりも邦画のほうがヒットしていたり、邦画みたいな洋画が公開されていますので、かなりの盛り上がりが期待できそうです。

日本アカデミー賞選考 on 日本アカデミー賞 : 20:30 | コメント (0) | トラックバック
2006年12月 5日
東京フィルメックス『世紀の光』『黒眼圏』
先日、第7回東京フィルメックスの最終日に行ってきました。
ツァイ・ミンリャン監督の作品が上映される所にはほとんど行くようにしているので、今回も最新作『黒眼圏(くろめけん)』を見るために。
でもせっかく仕事が休みだったので、アピチャッポン・ウィーラーセタクン監督の『世紀の光』も見ました。この監督、タイの若手監督としてはかなり評価されていて、カンヌ映画祭にも出品されていたりするのですが、日本では過去3作品全てフィルメックス上映以外、一般の劇場では公開されていません。
なので僕もはじめて彼の作品を見ましたが、すごく新しい感覚の映画で驚きました。同じ台詞や同じようなシーンが2回出てきたり、不思議なカメラワークを使ったり。物語はゆったりと進行してゆくのに、映画が2重構造になっていてハッと気付かせる、いままで感じたことのない映画でした。
日本でもこの監督の前2作をどこかでまとめて公開したりしないですかね。まずは僕の中に早く監督名を浸透させなければ。アピチャッポン・ウィーラーセタクン、アピチャッポン……。
真ん中がアピチャッポン監督
そしてクロージング上映の前に各賞の発表がありました。
■ 最優秀作品賞
「天国へ行くにはまず死すべし」(監督:ジャムシェド・ウスモノフ)
■ 審査員特別賞 コダック VISION アワード
「アザー・ハーフ」(イン・リャン監督)
■アニエス・ベー アワード
「オフサイド」(監督:ジャファル・パナヒ)
受賞者と製作関係者、そして審査員
そのあと『黒眼圏』の上映があったわけなのですが、これがまたツァイ監督ならではの美しくて静かで、そして独自の長回しが色々な意味で堪らない作品でした。けっこうドラマチックな物語のはずなのですが、彼の映画はよーく見ていないとその意味さえ分からないので、静かにじっくりと流れゆく映像を眺めていると極上のラストへと導いてくれる、風景画のような作品です。
監督の生まれ故郷マレーシアで撮影され、ツァイ組常連であるリー・カンションとチェン・シャンチーが出演。今回はチェン・シャンチーさんがティーチ・インにいらしていました。映画では飾り気はないし、アップになることもなく、熱くて狭い屋根裏で暮らす女性を熱演していますが、舞台では白いドレスで美しかったです。ため息。
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