2006年12月05日
東京フィルメックス『世紀の光』『黒眼圏』
先日、第7回東京フィルメックスの最終日に行ってきました。
ツァイ・ミンリャン監督の作品が上映される所にはほとんど行くようにしているので、今回も最新作『黒眼圏(くろめけん)』を見るために。
でもせっかく仕事が休みだったので、アピチャッポン・ウィーラーセタクン監督の『世紀の光』も見ました。この監督、タイの若手監督としてはかなり評価されていて、カンヌ映画祭にも出品されていたりするのですが、日本では過去3作品全てフィルメックス上映以外、一般の劇場では公開されていません。
なので僕もはじめて彼の作品を見ましたが、すごく新しい感覚の映画で驚きました。同じ台詞や同じようなシーンが2回出てきたり、不思議なカメラワークを使ったり。物語はゆったりと進行してゆくのに、映画が2重構造になっていてハッと気付かせる、いままで感じたことのない映画でした。
日本でもこの監督の前2作をどこかでまとめて公開したりしないですかね。まずは僕の中に早く監督名を浸透させなければ。アピチャッポン・ウィーラーセタクン、アピチャッポン……。
真ん中がアピチャッポン監督
そしてクロージング上映の前に各賞の発表がありました。
■ 最優秀作品賞
「天国へ行くにはまず死すべし」(監督:ジャムシェド・ウスモノフ)
■ 審査員特別賞 コダック VISION アワード
「アザー・ハーフ」(イン・リャン監督)
■アニエス・ベー アワード
「オフサイド」(監督:ジャファル・パナヒ)
受賞者と製作関係者、そして審査員
そのあと『黒眼圏』の上映があったわけなのですが、これがまたツァイ監督ならではの美しくて静かで、そして独自の長回しが色々な意味で堪らない作品でした。けっこうドラマチックな物語のはずなのですが、彼の映画はよーく見ていないとその意味さえ分からないので、静かにじっくりと流れゆく映像を眺めていると極上のラストへと導いてくれる、風景画のような作品です。
監督の生まれ故郷マレーシアで撮影され、ツァイ組常連であるリー・カンションとチェン・シャンチーが出演。今回はチェン・シャンチーさんがティーチ・インにいらしていました。映画では飾り気はないし、アップになることもなく、熱くて狭い屋根裏で暮らす女性を熱演していますが、舞台では白いドレスで美しかったです。ため息。
東京フィルメックス『世紀の光』『黒眼圏』 on 映画感想 : 2006年12月05日 00:29
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