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ネットとシネマ、日本とアメリカの合流点から映画を語る



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2005年09月30日

"Constant Gardener" の凄すぎる美しさ

さて、いよいよこのブログを書くことになり、「そーだ、映画見るのも、仕事、仕事!」と勝手にそういうことにして、今日はいそいそと仕事を抜け出して見てきました。

「コンスタント・ガーデナー Constant Gardener」、邦題はあるのかないのか、日本公開予定なのかどうかもわかりません。レイフ・ファインズ主演でアフリカが舞台のサスペンス、イギリス色の強い映画です。当地では、新聞などでの評価は高く、大衆向け映画でないにもかかわらず、公開から1ヶ月ぐらい経った今もまだ上映しています。アカデミー賞にもからむかもしれません。

"Constant Gardener" on IMDb

ずーんと手応えのある映画です。全体に押さえた重厚な調子で語られ、時間も前後したり、示唆的なセリフが多いなど、かなり頭を使いながら見る必要もあり、テーマも重いので、疲れているときに見るのはつらいかもしれません。でも、凝ったカメラアングルとアフリカの美しい大自然の風景の画面は息を呑むほど美しく、その背景の中にレイフ演ずる主人公の深い悲しみと怒り、その妻の強い信念、そしてアフリカの子供達の笑顔がかえって哀しく心に焼き付いています。

主人公ジャスティン・クエイルはアフリカ駐在のイギリス外交官で、いつも植物の手入れをしている(だから、「コンスタント・ガーデナー」)。妻テサはアムネスティの活動家で、現地の医師と一緒に、エイズ対策関係でなにやら熱心に活動をやっている。不安を感じたジャスティンは活動をやめろと忠告するが、妻は「自分の仕事に口を出すな」と言って聞かない。そんなある日、出かけた先の美しい湖の畔で、妻は死体で発見される。妻の死に疑問を持ったジャスティンは、真相を探ろうと調べ始める。すると、その背後には、多国籍企業や政府、そしてアフリカの貧しい住民達を巻き込んだ、一大スキャンダルが次第に姿をあらわしていく。

陰謀は比較的わかりやすい仕掛けですが、誰が味方か敵かだんだんわからなくなり、何か恐ろしいことが起こりそうな緊迫感がずーっと続きます。そんな中での謎解き、ジャスティンとテサの愛の物語、そしてアフリカのエイズや貧困をめぐる現実の厳しさ、などが画面に次々と展開していきます。そして、最後の場面は、実に感動的です。最初は、ガーデニングで現実を逃避し、強情な妻に対して優しくも不安なおどおどした目を向けることしかできないジャスティンが、次第に変化していく演技が、セクシーですばらしく、印象的でした。

アフリカの映画といえば、今年の夏に飛行機で見た「ホテル・ルワンダ」もお勧め。これも重厚な作品です。日本では公開されていないそうで、「日本での公開を求めるサイト」というのもあります。

「ホテル・ルワンダ」日本公開を求める会
"Hotel Rwanda" on IMDb

アメリカに住んでいると、アフリカは遠くて、あまり現実感がありません。でも、ヨーロッパから見ると、違う距離感で見えるのだろうな、と思います。それにしても、あの風景の美しさは凄すぎます。人間の欲望や哀しみなど、消し飛んでしまうような迫力です。

"Constant Gardener" の凄すぎる美しさ on アメリカ映画 : 12:36 | コメント (1) | トラックバック

2005年09月26日

日本映画応援英語サイトをやっています

こんにちは。シリコンバレーでITコンサルタントをしている海部といいます。縁あって、このような映画のプロの方ばかりのブログに、なぜか登場させていただく素人新人です。(といっても、刺客ではありません。)どうぞ宜しくお願いします。

今日は、まず私が最近立ち上げたウェブサイトについてご紹介します。英語で、日本映画を紹介するサイト、「邦画セントラル」です。

邦画セントラル

アメリカ(それとおそらく、ヨーロッパでも・・)で日本映画のファンというと、黒澤映画や古典的なチャンバラもの、芸術もの、それの派生でさらにニッチに走ったもの、といった映画を好む方が多いようで、日本で人気のあるメインストリームの映画については、英語の記事というのをほとんど目にしません。多分、映画を海外で販売する方も、こういったファン層をターゲットにしておられると思います。

でも、アメリカに長年住んでいて、流れがちょっと変わっているな、と思うことがあります。映画業界の事情は知りませんが、私の専門分野であるネットの技術や文化から見ると、実写の日本映画を、もっと広い層の人に売り込むチャンスではないか、と思われるフシがいろいろとあるのです。

それで、まずはサイトをやって様子を見てみよう、と思ったワケです。

私ばかりでなく、アメリカの業界の人でも、私と同じ疑問をもってる人がいました。アメリカの業界誌、Varietyのアジア映画ブログを書いているGrady Hendrix氏も、こんなことを書いています。

カイジュウ・シェイクダウン9/21

「アジアのポップ・カルチャーはどんどん先へ行き、アメリカは取り残される。なぜだ?」

ということで、やっておりますので、邦画セントラルサイトを、どうぞ宜しくお願いします。この活動についてだけでなく、アメリカで見た映画の話など、今後いろいろ書いていく予定です。

日本映画応援英語サイトをやっています on 邦画セントラル : 12:18 | コメント (0) | トラックバック

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