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ネットとシネマ、日本とアメリカの合流点から映画を語る



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2005年10月26日

「チキン・リトル」と「恋のマイアヒ」

さぁて、ますますお子様映画の季節たけなわとなってまいりました!

日本では、「のまネコ騒動」で有名になった「恋のマイアヒ」という曲が流行りましたが、この曲がついにアメリカでもメジャーなメディアに登場しました。ディズニーの子供向けアニメ、「チキン・リトル」の宣伝ビデオ・クリップです。かわいいよっ!

「チキン・リトル」クリップ

これは、日本でもやっているのでしょうか??エイベックスがダメって言ったりしてるんでしょうか??(笑)

この曲は、アメリカでもこの夏頃に、太めのアメリカ人にーちゃんが踊り狂うビデオで、ネット・オタクの間では局地的に流行しました。それが、ディズニーに取りあげられ、このところテレビの映画宣伝に使われています。我が家の子供達は、私が探し出してきた日本のネコの動画や、アメリカ版の小太りにいさんビデオ、さらにそれをパロった「レゴ・バージョン」などですっかりこの曲にはまっており、テレビでチキン・リトルの宣伝が出るのを楽しみにしています。映画、見に連れて行ってやらにゃーいかんだろーな・・

「恋のマイアヒ」については、メディアとネットの新しい関わりの一つの象徴として私は興味を持っており、そのあたりの考察は、私の「テクノロジー・ブログ」の方に書いています。ご興味おありの方は、こちらをご参照ください。

Tech Mom from Silicon Valley

「チキン・リトル」と「恋のマイアヒ」 on アメリカ映画 : 07:58 | コメント (2) | トラックバック

2005年10月 9日

「ロード・オブ・ウォー」 ドライな残酷さ、そして本当に悪いヤツとは・・・

"Lord of War" on IMDb(まだ日本公開は未定のようです)

さすが、通のオススメ(=はせがわいずみさん、昨日のエントリー参照)だけあって、通向きの映画だと思いました。平日の夜10時半からの回を見に行ったら、観客は私一人。映写機を回す係の人が「あー、くそっ、コイツいなければもう帰れるのに!」と思っている気分が背後からヒシヒシ・・

監督はアンドリュー・ニッコール。ニコラス・ケイジがウクライナ出身の武器商人を演じています。彼は思いっきりロシア人に見えないのですが、とりあえずそこはスルーして、込み入った話の部分や感情を、彼自身がナレーションをしています。地のセリフよりも、ナレーションのほうが多いぐらいで、ずーっと一人語りのような形でスピーディーにストーリーは進んでいきます。

幼いころにアメリカに移民し、ニューヨークの場末、クイーンズ区の「リトル・オデッサ」で育った彼は、家族に隠れて弟と一緒に武器の国際取引の仕事を始めます。異常なほどの才能を発揮してのしあがり、美しい女優と結婚し、上り調子の頃、ソ連が崩壊。出身のウクライナなど、旧ソ連内共和国で膨大に余った武器を買いたたき、アフリカに流すことで、ますます商売を拡大していく。そんな中、彼を執拗に追う米政府武器取締官、麻薬に溺れる弟、何も知らない妻などが、徐々に彼の立場を追いつめていく。

これを見たあと、邦画「血と骨」を見ました。テイストも設定も違うけれど、主人公の性格が、なんだか似てるな~、と思いました。一言で言うと、「懲りないヤツ」。

それから、だいぶ前の映画になりますが、「グッド・フェローズ」というギャング映画がありましたが、映画のテイストはちょっとこれに似ていて、残酷なことをやっているのだけれど、お涙ちょうだい的な音楽も、大袈裟に場面を盛り上げる演出もなく、妙にビジネスライクでドライで、スカッと抜けたような軽さがあります。これは、いかにもニューヨーク風の早口で皮肉っぽい彼の語りのせいかもしれません。場面はウクライナだったり、リベリアだったりするけれど、どこまでいってもニューヨークの場末の雰囲気です。

ただ、最後のオチは、きわめてポリティカルです。(「本当に悪いヤツは・・・」)このあたりも、ニューヨーク的な政治風刺のテイストみたいに思いました。

ニコラス・ケイジは、それほど好きな役者でもなかったですが、これでちょっと見直しました。それと、弟役の人がよかったです。Jared Letoという俳優だと思います。ホントは繊細で純粋なのに、兄貴にこんな世界に引きずり込まれ、精神の安定を失っていくかわいそうな青年を演じて、悲しく澄んだ目が印象的です。

それにしても、またアフリカが出てくる映画を見てしまいました。なんか最近、多いな~・・よほど、欧米人にはこれがトラウマなんでしょうか。

「ロード・オブ・ウォー」 ドライな残酷さ、そして本当に悪いヤツとは・・・ on アメリカ映画 : 06:42 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月 8日

サンフランシスコは映画の都 --- 少しだけ。

映画といえばハリウッド=ロサンゼルスだが、私の住むサンフランシスコ郊外も、意外に映画制作との縁が深い。ひとつは、「Mr.インクレディブル」などのピクサー社。アップルコンピューター創業者のスティーブ・ジョブスが作った会社で、サンフランシスコより南のシリコンバレーのど真ん中にある。

もう一つがジョージ・ルーカスのスタジオで、これは今年6月にオープンした。ルーカス・ランチ(牧場)という広大な設備が、ゴールデンゲート・ブリッジを渡った北側にあるというのだが、場所も公開されておらず、謎に包まれている。さらに、橋の手前、市内プレシディオ地区にも「小さい」スタジオ設備があり、こちらはオープンのときの盛大なパーティが新聞で報道された。といっても、一般人は中にはいれない。

昨日は、ここでプレス向けのイベントがあった。・・といっても私が参加したワケではなく、ロサンゼルスの映画ライター、はせがわいずみさんが招待され、私は取材終了後、はせがわさんと食事をすることになり、「お迎えにきてください」ということになった。らっきー!

中にはもちろん入れないが、この「小さい」と言われたスタジオの建物と敷地が、あまりに巨大なのに驚いた。うねうねと起伏のある広大な芝生に、白い石の噴水や植木鉢がところどころ置かれ、北サンフランシスコ名物のユーカリの大木がゆったりとした背景を作っている。建物はガラスの多い5階建てぐらいのもので、白とレンガ色。建物の裏側からは、ゴールデンゲート・ブリッジと、プレシディオ内にある古代ローマ風のドームが見え、とにかくやたら美しい。「映画スタジオ」というと、ドラマや漫画に出てくる、倉庫が立ち並ぶ風景を思い浮かべていたが、見事に裏切られた。

正面には、銅像の下から水が落ちる泉水があるのだが、近寄ってみると、銅像はヨーダだった。

YodaFountain2.JPG

というワケで、私はレポートといっても外側のことまでしか書けません。はせがわさんは、「スクリーン」に記事を書くのと、テレビ(どこの局だか忘れた・・)にも出すらしいので、中味のお話はそちらを読んでください。

はせがわさんに、今公開中の映画のオススメは?とおききしたら、「Lord of War」ということでしたので、早速そのあと見に行きました。この映画の感想は、次回書きます。

サンフランシスコは映画の都 --- 少しだけ。 on アメリカ映画 : 01:57 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月 3日

中国映画と日本人俳優 in America

2046

★★★☆[70点](0-100点)

「2046」の話を書くにあたり、まだ当地で劇場でやっているか調べようと思い、新聞を見たら、なんと宮沢りえの出ている「トニー滝谷」をサンフランシスコの小さな劇場でやっているのを見つけました。そんなに話題作という感じでもないと思うのですが、やはり「たそがれ清兵衛」でアメリカの業界にも顔が知られている女優というのは、強いのでしょうか。サンフランシスコの地元新聞の批評家数人による平均点数では、「Grizzly Man」に続く堂々の第二位になっています。

さて、現在劇場公開中の上記点数ランキングでは、第三位が「コンスタント・ガーデナー」、一つ飛ばして第五位が「2046」です。私は劇場でなく、日本語吹き替えのビデオを見ました。難解なオープニング、1960年代の香港やシンガポールと、2046年の未来の話が組み合わさり、主人公の行動も私には難解で、最初のうちは気持ちを集中させるのに苦労しました。いかにも批評家が好きそうな映画だな・・・途中からプロットがようやく理解できて、楽しむことができるようになりました。(音楽と画面の美しさがうまくミックスされています。)

中国映画というと、一般的にはなんといっても「武侠もの」です。数年前の「グリーン・デスティニー」で市民権を得て、極小ニッチから中ニッチぐらいには昇格したように思います。アメリカ人にとっては、武侠ものなら地元にないので、まぁ許す、という雰囲気でしょう。日本ならサムライ・ニンジャと同じことですね。

それに加えて最近では、ケータイ・マンガ」的な「アジアン・ポップ・カルチャー」も、「アジアン・ニッチ」として認識されてきていると思います。「2046」も、耽美的な画面構成や、SF的なプロットは、高級アニメ映画をちょっと思わせます。

そんな背景の映画に、木村拓哉ってよく合っているな、と思いました。現実の60年代の日本人男性を演じている部分ではやや違和感がありましたが、未来部分のほうは非現実的な感じがピッタリはまって、なかなかセクシーでした。

この映画は、木村拓哉にとっては最初の外国映画出演だそうですね。最近は、中国映画に日本人の俳優が出演することが多くなりました。「ヘブン・アンド・アース」の中井貴一、もうすぐ公開の「無極」の真田広之、ちょっとこのカテゴリーとは違うかもしれませんが、「Lovers」の金城武もいます。

中国にしてみれば、日本人俳優を使うと、日本という一大マーケットで確実に売れるワケですから、しっかり計算があってやっています。で、アメリカから見ていると、このところ「中ニッチ」へ着実に昇格してきた中国映画の尻馬に乗って、日本人俳優が世界に顔を売るよい機会ではないかと見えます。日本映画はまだまだ極小ニッチですし、かといってハリウッドじゃなかなか日本人の出るチャンスはないですしね。(「さゆり」だって、やっぱり顔の売れてるチャン・ツィイーになっちゃうし・・・)

お互い、上手い具合に助け合って、やってほしいものです。

Posted by Michi on 2005/10/03 with 映画生活

中国映画と日本人俳優 in America on 邦画セントラル : 02:40 | コメント (0) | トラックバック

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