2005年12月03日
オスカーの季節、「Walk The Line」の匂い
そろそろオスカー候補の予想がいろいろ語られる季節になりました。地元紙サンフランシスコ・クロニクルや「エンターテイメント」誌によると、今年も女優が不作とのことで、その中で例外的に皆が筆頭候補として名前を挙げるのが、「Walk The Line」の主演女優リース・ウィザースプーンです。
本来の主役、ホアキン・フェニックスというのも私の好きな役者だし、前評判も割りによいので、見てきました。「Walk The Line」。
お話は、カントリー歌手、ジョニー・キャッシュの半生記。最近愛用している、ビデオ・ポッドキャストの映画評では、お話はそこそこで、主演二人の演技が見物、ということでしたが、全くそのとおりでした。
大成功した歌手が、その栄光の中で身を持ち崩し、ヤク中でどん底に落ち、そこから苦しみながらはい上がる・・というお話は、もうVH-1(ミュージック・ビデオ・チャンネル)で何度も見たので、「あぁまたこれね、どうせならジョニー・キャッシュじゃなくてクラプトンでやってよ」という感じ。
でも、画面からなんだか、匂いがするような感じなのです。「男の匂い」といったらいいのかな・・・なんか、腐敗した、クサーい、作中のああいう男達が発する匂いが、「見える」ような気がするのです。これが、ホアキン・フェニックスの演技なのでしょうか。
その中で、リース・ウィザースプーンが登場すると、急に華やぎます。お話がジョニーを中心にしているので、彼女演ずるジューン・カーターの方は、本当は彼女もいろいろ背負っているんだろうけど、やや背景が薄まっていて、そこは省いて、華の部分だけを役割としているようです。
それで、両者ともに当然、楽器を演奏しながら歌うのですが、「歌はやっぱり吹き替えてるんだろうな~、上手すぎるよな~・・」と思って最後のクレジットを見ていたら、なんと両方とも自分で歌ったのだそうです。ジョニーのギターもど素人から練習したと聞きましたが、まぁフェニックスのほうは、もともとそれほど歌唱力があるというより、けだるいブルースですし、ギターも比較的単純なコードだけなのでまだ驚きません。でも、ウィザースプーンの歌はすごかった!本当に、カントリーの女性歌手の「コブシ」をコロコロやる歌い方で、うまいのです。
いやぁ、さすが俳優さんって、プロだけあって、すごいなー、とまたヘンなところに感心しました。
オスカーの季節、「Walk The Line」の匂い on アメリカ映画 : 2005年12月03日 11:50
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