2006年01月08日
「40-Year-Old Virgin」抱腹絶倒!アメリカ版「電車男」
実は、この業界にいながら、Netflixは今回初めて利用しました。ネットから注文して、郵便で届けてくれるDVDレンタルです。月々決まった会費を払って、郵便で送り返すと次のを送ってくるシステムなので、延滞料を払わなくてよいとか、店まで返しに行かなくてよいとか、いろいろ利点がありますが、一ヶ月10ドル(1000円より少し多い)の会費分借りるのかな~、という疑問があって、今まで使っていませんでした。しかし、来週「トニー滝谷」とか「下妻物語」などのアメリカ版DVDが出るにあたり、こういう超ニッチなものは、アマゾンで買うかNetflixで借りるかしか選択肢がない、しかしアマゾンで一枚20ドル以上払う気はない、それよりはNetflixでやってみるか・・ということになりました。思ったよりも使い方は簡単で、なかなかよくできた仕組みですね。クセになりそうです。
で、どうせ会員になった(最初の1ヶ月は無料)ので、昨年秋にヒットしたコメディ、「40-Year-Old Virgin」を借りてみることにしました。ビルボードの今週のビデオレンタル・チャートでもトップを占めています。テキサス様の「映画コンサルタント日記」によると、日本ではアメリカ版コメディは人気がなく、この映画も公開予定はないそうですので、普段よりもちょっと詳しく書いてみます。まぁ確かに、これは英語の問題だけでなく、アメリカの普段の生活感覚に基づく皮肉も多いので、日本で笑いをとるのは難しい気もしますが・・・
それにしても、これは久々の抱腹絶倒、大笑い映画でした。涙が出るほど笑いましたがな。題名そのものズバリ、カノジョいない歴40年の童貞男が恋をするお話。テーマからしてもわかるように、かなりきわどいジョークや場面(いずれも、エッチというよりお笑いの要素なのですが)もあり、大人向けです。このあたりのジョークの感覚と、40代非モテ男という題材は、昨年のアカデミーで意外な話題を呼んだ「サイドウェイ Sideways」と共通のものがあると感じました。ただ、「サイドウェイ」よりもっと大衆お笑い指向で、アカデミー賞にはマッタク縁がなさそうですが。
主人公アンディ(スティーブ・カレル)は、電機製品を売る店の店員で、人とあまり話もせず、自宅には膨大なヒーローものの人形などがキレイに整理されて並ぶ、典型的なオタク男。ある日ひょんなことから職場の同僚にまだ童貞だと知られてしまう。同僚たちが、彼をなんとかしようと余計なアドバイスやお節介を次々と繰り出す中、彼は店に現れたセクシーな同年代の女性に心惹かれる。しかし、これまでの人生で、大事なところで失敗ばかり繰り返した彼は、彼女にアプローチする勇気がない。ようやく仲良くなっても、一線を越える自信がない。そして、ようやく「その日」がやってきたのだが、さて・・・
先にマイナス点を言うと、アンディが筋骨隆々でそれほど醜男でもなく、「非モテ男」としても現実感がやや薄いこと。職場は「Super Tech」とかいう名前で、グレーのポロシャツの胸に「TECH」と書いたロゴがはいっているとそれなりにオタクに見えるのだけど、しょせんテレビやオーディオを売る電機製品店で、コンピューターを扱う場面がマッタクないというのも、世界に冠たるオタク王国シリコンバレーに住む私としては、ややオタク描写が物足りない感じです。日本の「電車男」のオタク像のほうが、はるかにスゴイと思います。まぁでも、街の感じからして舞台はロサンゼルスだし、本題にはそれほど重要でないので、スルーします。それと、相手の女性がやや現実感に乏しい(なぜアンディに一目惚れしたのかマッタクわからない)のも、「電車男」におけるエルメスの存在に似ていますね。ま、でもこれもスルー。
もちろん、同僚達の繰り出すお節介や、彼が懲りずに繰り返す失敗のドタバタ、キレのいいセリフなどが本来のネタなのだけれど、何がおかしいって、職場のサラリーマン・ジョークや、同僚の別れた彼女がインド人だったり、キビシイ上司が女性で、アンディにやんわりと逆セクハラをかけてきたり、といった「今風」の生活感をうまく料理してネタにしているところが良!特に、同僚の彼女だけでなく、やたら口の悪い別の同僚もインド人だし、バイアグラのカスタマーサービスに電話したら出てきたのもインド人だし、なんだかインド人ネタが多かったですねぇ。それと、アンディがやたら濃い胸毛をなんとかしろと言われ、同僚に連れて行かれた「脱毛ワックス屋」は日本人の女性で、これがまた大爆笑。「インド人」「東洋人」という、アメリカにおける「テクノロジー系オタク」の記号をちりばめているということかもしれません。
とにかく、ジョークのキレがやたらいいです。テンポよく笑い続けて、最後の場面で突如出現する大団円でもう激涙出まくりの大笑い、さらにDVDについているボツ場面集でさらに爆笑を堪能できます。
それにしても、同じ年に、日米ともに、オタク男が「復活」するコメディがヒットした、というのも、面白い現象ですね。ちなみに、飛行機の中で見た「電車男」も、隣のアメリカ人のおじさんがつられて見てしまうぐらい、爆笑しまくりました。
「40-Year-Old Virgin」抱腹絶倒!アメリカ版「電車男」 on アメリカ映画 : 2006年01月08日 06:40
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コメント
この作品やっぱりおもしろいんですね。
日本ではやらないのかなぁ。
今年もよろしくお願いします!!
投稿者 shintaro : 2006年01月08日 14:32
ええ、でももしかしたら、単に私の笑いのツボだっただけかもしれません・・
投稿者 Michi : 2006年01月11日 12:04



