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ネットとシネマ、日本とアメリカの合流点から映画を語る



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2006年9月28日

「上海の伯爵夫人」を蒸し返す

ジェームズ・アイボリー監督作品「上海の伯爵夫人」が日本では来月公開ということで、ぼちぼち情報が出てきているようです。そこで、1年前の話を今更蒸し返してご紹介することにいたしました。

昨年の10月、この作品の米国公開を前に、米国内メディアとして、キャストとスタッフに取材することができました。数人の記者が円卓を囲んで、次々とやってくる出演者や監督に話を聞くスタイルで、スターたちもプレミアなどのイベントのような盛装でなく、リラックスした格好で気さくに話をしてくれました。主演のレイフ・ファインズは、記者会見でもなんだか映画の中と同じ、目の見えない人のようなしぐさや動きをしていて面白かったし、ナターシャ・リチャードソンは普段でも映画と同じように本当に上品な美しさで、「ベルばら」のオスカル役をやったら素敵だろうな~、などと勝手に思っていました。

その中で、私のお目当てはもちろん真田広之さん。他のキャスト、アイボリー監督、脚本のカズオ・イシグロさんなどのお話も交えて、真田さんのインタビュー記事(英語)を「邦画セントラル」に掲載してありますので、ご紹介しておきます。この役を「自分の運命だ」と感じたこと、上海で「役作り」と称してレイフと飲み歩いた話、「プロミス」で覚えたアヤシイ中国語を駆使して、英語しかできないキャスト・スタッフたちと現地の人たちの間で「英語ー中国語」の通訳をしてあげちゃった話、電話でアイボリー監督に「オーディション」されちゃって大汗かいた話、セリフがものすごくクラシカルで大仰な英語なので舌をかみそうになって苦労した話、などなど、いろいろ面白いエピソードが満載です。

ちなみに、いつもは太陽がさんさんと輝くロサンゼルスなのですが、この日は雷まで鳴る土砂降りの雨で、プレミアも屋外の赤じゅうたんはなし。真田さんは「雨男」として有名だそうですが、アメリカでも効果絶大(笑)、ご自身でも「グッド・ラック・レイン」と笑っておられました。

「邦画セントラル」真田広之さんインタビュー記事
「映画生活」ブログ 2005年11月2日

「上海の伯爵夫人」を蒸し返す on アメリカ映画 : 00:55 | コメント (2) | トラックバック

2006年9月26日

「SPIRIT」 中村獅童さん、鮮烈に全米デビュー!

ここ数日、私の英語サイトで、ミョーに中村獅童さんの記事にアクセスが多いな~??、ん~??とボケまくっていたら、なんと、そういえば「Fearless(日本題「SPIRIT」)」が始まってるぢゃないですか!うぉー、ジェット・リー大好きな私としたことが!!!忘れてた!!!こりゃ、大スクリーンで見るべし、と、いそいそと映画館へ行ってまいりました。

全米の映画館の数は、ざっと日本の10倍ほどあって、大型映画のワイド・リリースというと、3000スクリーン以上という規模になります。この「Fearless」はそこまで行かないけれど、Rottentomatoesによると1800スクリーンぐらいで、そのへんのシネコンで普通に見られます。だから、アメリカ全体でこの映画を見る人の数は相当なもの。そこで、なんと獅童さん、イイ役ぢゃないですか~!!ものすごい見せ場あり!

中国武術だと、日本のチャンバラより間合いが短くて、刀でも素手でも連打の応酬、という感じに仕上がっていますが、違和感はないと思いました。さすが、歌舞伎役者さんは、昨年の「蝉しぐれ」の市川染五郎さんでも思いましたが、腰の入り方、刀の安定感、姿勢のよさ、キメの力強さなどがあり、刀や空手のアクションをやっても、決まりますね。前にも書きましたが、女優がチャン・ツィイーなら男優ではジェット・リーがアメリカでのアジア武芸映画の「基準」みたいなもので、獅童さんはこの武芸の達人と見事に渡り合っていたと思いました。

残念ながら、日本ではちょうど、スキャンダルのせいで獅童さんは「自粛モード」になってしまい、全く報道されていないようですが、米国で多くの人に獅童さんの印象を残したと思います。

ホントはこの最後の決闘場面をもっと見たかったぞ~!!なのに、え??なに??ということになってしまい、それが残念・・・な映画ではありましたが。どなたか「映画生活」レビューでも書かれていましたが、まさに「グラディエーター」ですね・・・私もそう思いました。

いや~、それにしても、ジェット・リー、かっこい~~~!!英語のレビューでも、武芸だけでなくだいぶ演技も上達したね、などと書かれていました。これが最後の武芸映画、という話もありましたが、別の英語サイトでは「Wushu映画が最後というだけ、武芸はやる」みたいなことも書いてあり、はぁ???Wushuって、ネットで調べると「武術」みたいなんですが、狭義では特定のフォーマットを指すようで、私にはなんだかよくわかりません・・・

武芸アクション映画といえば、真田広之さんがジャッキー・チェンの「ラッシュアワー3」に悪役で出演するというニュースも出ていますね。こちらも、全米ワイド公開になるはずですし、真田さんなら間違いなく、ジャッキーとの迫力ある格闘場面が見られるに違いない!これもまた、楽しみです!

「SPIRIT」 中村獅童さん、鮮烈に全米デビュー! on アジア映画 : 04:26 | コメント (0) | トラックバック

2006年9月24日

「ウェディング・クラッシャーズ」若い子向きなのかなぁ・・・

この映画も、ようやくもうすぐ日本で出る(といっても、劇場なしでDVD直行らしいですが・・)と聞いたので、Netflixで借りて見てみました。「40歳の童貞男」など、割と苦手にしていたアメリカのコメディでも面白いのがある、と気がついたし、これもアメリカではずいぶんヒットしたらしいのでちょっと期待。

出だしで、主人公二人が次々とアカの他人の結婚式に紛れ込んでナンパしまくるところはテンポがよくて、こりゃーいいぞ、と思ったんだけど・・・

その後はところどころ笑えるんだけど、どうもスカッとおなかの底から笑えないな~。

私は対象年齢から外れていて、もっと若い人向きなのかもしれません。何かを皮肉ったり時流ネタを入れたりという感じではなく、登場するヘンな人たちのキャラと、主人公二人が、大物政治家の娘たちに本気で恋をしちゃうラブコメへの共感で引っ張る映画なのだろうと思うのですが、どうも私には、どの登場人物にも感情移入できず、イマイチ不完全燃焼でした。たくさん登場するヘンな人たちも、ストーリー展開の上で重要な役割を果たすことのない人が多く、もったいないというか、不完全燃焼というか・・・

・・というか、要するに私の好みのタイプの男性が出ていない、というだけのことかもしれません。(爆

「ウェディング・クラッシャーズ」若い子向きなのかなぁ・・・ on アメリカ映画 : 15:18 | コメント (0) | トラックバック

2006年9月21日

「電車男」アメリカ公開特集記事!

今週後半から、アメリカで「電車男」が劇場公開されます。この配給を手がけたのは、長年にわたって米国で「少年ジャンプ」などのマンガやアニメを販売してきた会社の兄弟会社、Viz Picturesです。

Viz Picturesの創業者、堀淵清治さんにインタビューできましたので、電車男の情報も入れて、「邦画セントラル」に掲載いたしました。

堀淵さんは、長年のマンガ業界での経験から、こうした日本のマンガやアニメに親しんで育ってきた若いアメリカ人が、日本のポップカルチャーに自然に興味を持っていて、こうしたファンの方たちにもっと日本の面白いものを提供していきたい、と抱負を語っておられます。現在、サンフランシスコの日本町には、なんと日本映画専門の映画館まで建設中とか。

サンフランシスコやシリコンバレーに数多い起業家たちと同じように、はっきりしたビジョンと、苦労して自らの手で築き上げてきたものへの自信に裏打ちされた、興味深いお話でした。まだまだ小さいニッチに過ぎない、アメリカの日本映画ファンを広げていくために、せっかくこちらでは受け皿ができたのだから、もっと日本の映画会社が積極的になってくれたらいいのに、とお話を伺っていて思いました。

いつものように英語の記事で恐縮ですが、こちらをお読みください。

邦画セントラル - 「電車男」米国公開特集

「電車男」アメリカ公開特集記事! on 邦画セントラル : 01:20 | コメント (3) | トラックバック

2006年9月13日

「Little Miss Sunshine」負け組家族の悲しくもおかしい物語

今や、日本でも局地的に大人気を集める「40歳の童貞男」ですっかり男になった、じゃなくて男をあげたスティーブ・カレルが出ているというので、この映画、見に行ってきました。

一応コメディなのですが、「童貞男」みたいな抱腹絶倒おバカ映画ではなく、どうやらサンダンス映画祭に出たということらしく、アメリカの「勝ち組礼賛」の風潮を皮肉ったひねった笑いで、なんとなく身につまされるようなところもあり、ちょっともの悲しい気分にもなりました。

お父さんは「どうやったら勝ち組になれるか」のコーチングが仕事。自分のやり方を押しつける親父、ヒステリーを起こすお母さん、アメリカ版ひきこもりの兄、美少女コンテスト優勝を夢見るちょっと太めの妹、下品でヤク中だけど妹をとってもかわいがっているじいさん、というほとんどぶっこわれそうな家族。スティーブ・カレルはお母さんの弟で、ゲイの学者フランクという役。仕事上のライバルに恋人(もちろん男ね)も名声も取られて自殺をはかり、再発しないよう監視するためにこのこわれかけ家族に連れて来られます。妹が美少女コンテストに出場するため、これまたこわれかけの古いバン(こういうときはやっぱりフォルクスワーゲン)に全員乗って、アラバマからはるばるカリフォルニアまで旅をするお話です。旅の途中でますます負けがこんでくる家族、そしてほんとにどーしよーもない大人達の中で、唯一、この妹だけはきっとまともだ、と信じていると・・

いやいや、予断を許さない展開でした。というか、最後の最後はやっぱりそうか、という終わり方ではありましたが。そういうわけで、スカっと笑える映画ではなかったです。途中、家族どうしで怒鳴り合う場面が多く、見ているほうもイライラしてきます。でも、これってアメリカ人の家族では実はよくある光景なんですよね。日本人はあまり、これほど感情を露わにして怒鳴り合わないと思うのですが、表に出すのがアメリカ人。怒鳴り合ったあとはすっきりしてる、なんて気楽なもんじゃありません。

アメリカで言う「winner, loser」というのは、まさに日本語の「勝ち組、負け組」と同じ響きがあります。これと、「家族」という言葉が、この映画のキーワードのようです。

そんな中、自殺未遂の癒し系フランクおじさん。黙って登場する最初の場面でもう思わず笑ってしまったのは、先入観でしょうか・・・「童貞男」のバカ全開のオーバーな笑いだけじゃなくて、こんな微妙な役もやるんですね。今度は、彼がブレークした役、テレビドラマ「Office」というのも見てみよう、と思います。他の家族達も、「あー、ほんとにいるよね、ああいう人!」と思わずヒザを叩いてしまうキャラばかりでそれぞれに名演技です。やや複雑な気分で映画館を出ましたが、よくできた映画だと思いました。

<9/20>

この作品、東京映画祭で上映されるようですね。「40歳の童貞男」とは全然ちがう魅力のスティーブ・カレルを是非お楽しみください!

「Little Miss Sunshine」負け組家族の悲しくもおかしい物語 on アメリカ映画 : 00:38 | コメント (3) | トラックバック

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