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ネットとシネマ、日本とアメリカの合流点から映画を語る



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2007年12月29日

「スウィーニー・トッド」見てきました

激しくご無沙汰しています。本業が忙しくて、なかなか映画を見る暇がありません。でも久しぶりに、日本でまだ公開されていない映画を見られたので、ちょっと書いてみます。ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の「スゥイーニー・トッド」。先週のクリスマス週末から限定公開(1,249スクリーン、大作映画の半分以下、ぐらいですか・・)されていて、先週末に940万ドル売り上げ、全米第5位。けっこういいペースのようで、今日から拡大公開です。

予想どおりの不思議で不気味な映画でした。もともとは古い物語をブロードウェイのミュージカルにしたもので、妻と子を奪われて無実の罪に落とされた理髪師が、15年後に復讐の鬼となって戻ってくる、というお話です。これほど、怨念と欲と罪が血みどろの話を、ミュージカルにするというのは、どういう人が考え付くのか、と思ってしまいます。でも、考えてみると、日本でもイギリスでも、古い物語にはけっこうこういう残酷な話がありますね。

それでも、クリスマスに公開されて、評判も成績も上々、ゴールデングローブにも主要部門でいくつかノミネートされています。いろいろあるのでしょうが、やはりなんといってもスウィーニー・トッド役ジョニー・デップがすごい!歌の経験はあまりないらしいのですが、元来の美声だし、歌というよりセリフにフシをつけてしゃべっているという感じで、本当に演技がうまい。微妙な表情も魅力的、パワフルで引き込まれます。最初から見るからに悪者なのに、だんだんに見ているほうも彼が好きになってきたところで「うわっ!」・・・・・(いや、これ以上はやめておきましょう・・・)

グレーの中に血だけが赤く見える画面はスタイリッシュ。登場するキャラクターもなかなか面白く(「え?あれが『ボラット』のサーシャ・バロン・コーエン!?」)、薄暗い世界にどっぷり浸れます。私は普段、こういうスプラッター的な映画は見慣れていないので、なんと評してよいのかわかりませんが、強い印象を残す映画ではありました。ジョニー・デップのようなメジャーな人が、こういう映画に出てくれると、私の映画鑑賞の幅が広がるので、嬉しいと思います。

ただ、歌う場面で展開のスピードが落ちることや、なにしろ暗い物語なので、途中で帰ってしまうお客もチラホラいましたが。

どうでもいいことですが、スウィーニーと、彼の悪事のパートナーであるミセス・ラヴェット(ヘレナ・ボナム・カーター)の二人だけが、最初から顔が「白塗り」なのですが、その昔の深作欣二監督の映画では、悪役が必ず白塗りになっているのを思い出してしまいました。なんか、意味でもあるのでしょうか・・・?

「スウィーニー・トッド」見てきました on アメリカ映画 : 16:38 | コメント (1) | トラックバック

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