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監督 佐々部 清さん インタビュー (2)

こんにちは、管理人のサクラです。

みなさんは、この映画の原作のタイトルが、なぜ「夕凪の街 桜の国」なのかって、不思議に思ったことはありませんか?
監督は、この作品を映画化するにあたり、ずいぶんとこの意味を考えられたそうです。
監督インタビュー2回目は、監督が考える「夕凪の街 桜の国」というタイトルの意味と、この作品を映画化するにあたり、悔しい思いをした体験などについて語っていただきました。

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Vol.2 “桜の国”に秘められた意味と監督の思い

どうして “桜の国” なのか?

どうして、“桜の街” じゃなく、“桜の国”なのか―。
映画化するにあたって、僕はこのことが気になってしょうがなかった。撮影しながらも、このことを一貫して考え続けていました。

佐々部清監督

この映画は、原爆投下から13年経った、昭和33年の広島に生きる皆実という女性を描いた「夕凪の街」と、現代の東京に生きる七波という女性を描いた「桜の国」という、ふたつのストーリーで構成されていますが、僕にとっては「桜の国」が、より重要な意味を持っていたんです。

それは、「桜の国」には、等身大の人々の、淡々とした生活が描かれていたから。僕は、これを撮りたかった。だから、ずっと “桜の国” というタイトルの意味を問い続けていたんです。


“夕凪の街” から “桜の国” へ

考え続けた結果、僕はひとつの答えを出しました。
原爆投下から13年後の『夕凪の街』の時代には、“被爆”というものが、まだ “原爆スラム(※1)” という広島の小さな街だけに突きつけられた現実だった。だけど、戦後60年のあいだに、広島の小さな街から日本全国へと、つまり “桜の国” へと広がっていったんじゃないか、と。

たとえば今、この映画を広島から遠く離れた北海道で観るとする。
でも、もしかしたら、自分のとなりで観ている人も、田中麗奈ちゃん演じる七波のような被爆2世、3世で、大きな十字架を背負って生きているのかもしれない。

広島という街に住んでいなくても、自分のすぐとなりにも、そういう方々は存在するんです。だから “桜の国” なんだと気づいたとき、あらためて原作の素晴らしさを実感しました。それが、映画化にあたって、僕の大きなモチベーションとなったんです。

(※1)原爆投下後、焼け野原となった町の川べりにできた、バラック住宅群。


日本映画の誇りをかけて作りたい

だけど、こんな素晴らしい原作なのに、すべてのメジャー会社に配給を断られました。

「地味で売りづらい」というのが、その理由。
正直、僕は悲しかったし、悔しかった。メジャー会社が競って原作権をとってもおかしくないくらい、意味のある作品だと思っていましたから。

たしかに『夕凪の街 桜の国』は、派手な仕掛けのあるエンターテインメント性の強い作品ではないかもしれない。だけど、だからこそメジャー会社が、日本映画の誇りをかけて作ってほしかった。そういう思いで、僕はこれまでやってきたんで。

アメリカの配給会社にも持ち込んだんですよ。でもやはり、『夕凪の街』のラストで、麻生久美子さん演じる皆実が語るナレーションの一言がネックになった。

でも、その悔しさがバネになりました。たとえ制作費が少ししか集まらなくても、「意地でも映画化して世に出したい」って。断り続けられることで、逆にそんな覚悟が決まったんです。

だからキャストやスタッフにも、この映画をやるにあたって「誇りをもってください」と最初にお話しました。

=続く=

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次回は、佐々部監督に「映画ならではの見どころ」についてをお聞きしました。
5月28日に更新予定です。お楽しみに!

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コメント (1)

田中  :

心のそこから原作に感動し 監督の熱意にも    共鳴してます。                全国の人々にぜひ見てもらいたい作品。     本当に子供から大人まで
   文部省推薦 学校で全員で見てもらいたい。

 

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