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監督 佐々部 清さん インタビュー (3)

こんにちは、管理人のサクラです。

原作をもとに作られた映画を観るとき、あなたは事前に、原作を読むタイプですか?それとも読まないタイプですか?
サクラは必ず読むタイプです。そして両者のちがいを比較して、密かに楽しみます。
『夕凪の街 桜の国』は、どうでしょう? 今から楽しみです!
監督インタビュー3回目は、佐々部監督に、映画ならではの見どころを語っていただきました。

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Vol.3 映画ならではの見どころ

原作のイメージをそのままに、より分かりやすく

原作者・こうの史代さんには、脚本にとりかかる前に一度お会いしましたが、とても穏やかで、のんびりとした方ですね。原作から伝わってくる、ほんわかとしたイメージそのままでした。

佐々部清監督

映画化にあたっては、すべて僕らに任せてくださっていたので、原作本にサインしてもらって世間話をしたくらい(笑)。その場で、何か要望をおっしゃるようなことはありませんでした。

これまでも僕は、原作ものを映画化するときに、できるだけ元のイメージを崩さないように心がけてきましたが、とくに今回の作品については、僕が原作から読み取ったこと、感じたことを、映像化するときに変えちゃいけない、と強く思いました。

ただ、原作は奥が深い。僕もすべてを理解するまでに4回読み返しましたが、映像は本のようにページを戻せません。だから、より理解しやすいように描こうと心がけました。


映画ならではの、3つの見どころ

映画ならではの見どころとして、原作にはないが、映画で取り入れた演出が3つあります。

ひとつは、“写真”。これは、僕と一緒に脚本を担当した国井桂さんが、ストーリーに織り込んでくれたんですが、この写真の存在が、最後にうまく効いています。

ふたつめは、“髪どめ”。最初は、皆実が使う小道具のひとつにすぎなかったのですが、女性スタッフのひとりが、「あの髪どめは、きっとお母さんが付けますよね。」と、ポツリと言ったんです。
それを聞いて、そうか!だったら時代を超えて、七波が付けていてもおかしくないのかな、と。
それで、急きょ七波役の田中麗奈ちゃんに話をしたら、「なんだか鳥肌たってきちゃった!」と、とっても気に入ってくれて。結局、この女性ならではのアイディアが、昭和33年と現代を結ぶ、符号の役割を果たしてくれました。

そして3つめは、現代に生きる七波を、一部、過去のシーンにも登場させたこと
これは、田中麗奈ちゃんが七波役を演じる前に、原爆スラムで生きる父母の姿を見せておきたかったという意図もありました。
これは当初、上手くいかなければ編集で切ろうと思っていたんですが、麗奈ちゃんが素晴らしい表情を見せてくれた。だから、切らずにすべて使いました。
これも、映画的ならではの持ち味を出せた部分だと思いますね。

=続く=

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次回は佐々部監督のインタビュー4回目、映画の中に登場する、とある印象的なシーンについて語っていただきました。
5月30日に更新の予定です! お楽しみに。

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今年はお気に入りの小説やマンガが映像化されることが多くて、忙しい合間を縫って録りためたビデオを少しずつ消化している。そうはいっても、なかなか満足のいく映像... [詳しくはこちら]

コメント (3)

しげひろ :

箱根生まれの東京育ちなので、広島や原爆とは縁が有りません。しかし、この物語が映画化されると知った瞬間から決めてました。この映画を最初に見るのは、広島で見るのだ。そして映画を見たその足で原爆ドームや記念館、ロケ地を巡って我が心に刻み込もうと・・・。一人でも多くの人に見てもらいたいとおもって止みません。でも映画好きの悲しい性。映画で原作と変えたところを伺ってしまうと、あらぬ想像が沸き起こってしまうことを止められません。三番目の品物については伏字にしておいて欲しかったです・・・。

試写を見ました :

僕は試写を広島の完成披露試写会で見ました。まだ見ていない人の為にネタバレは避けますが、この3つの見所は鳥肌もんです。たしかに原作には無い要素ですが、これが2つの時代をつなぐ、キーワードになっていて、何度も読み返せない映画だからこそ必要だったことがよ縲怩ュわかります。とにかく早く見てください。
あと広島試写会での津波のようにわき起こった拍手。これもまた鳥肌もんでした。

三日月 :

映画内の小道具のことですが

>髪留め

「あの髪留め、お母さんならきっとつけますよね」というのは、原作でもそうなっていたのに、気づいていなかっただけでは?
旭が広島へ帰ってきたときから、フジミの髪留めは皆実の形見のものです。おそらくは、皆実が死んでからずっと。
そして東京へ行く段では、違う髪留めに変わっています。まるで広島に眠る皆実に別れを告げるように。


でも、映画では七波が髪留めを受け取っているんですね・・・そりゃとってもいいなあ。

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