ここでしか語れない裏話
監督 佐々部 清さん インタビュー (5)
こんにちは、管理人のサクラです
佐々部監督いわく、映画を撮っていると、かならず一度は、奇跡が起こる瞬間があるそうです。
それはきっと、「いいシーンを撮ろう」「いい表情を撮ろう」「いい景色を撮ろう」と、十分な時間と労力をかけてひとつの映画と向き合った者だけに、映画の神様がくれるプレゼントなのかもしれません。
監督インタビュー5回目は、この映画を撮影しているときに、「“映画の神様”が舞い降りた」と感じた瞬間について、佐々部監督が語ってくれました!
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Vol.5 天候に泣かされた撮影
自然を味方につけての撮影
「夕凪の街 桜の国」の撮影は、これまで僕が撮ってきた映画のなかで、いちばん天候に恵まれませんでした。
クランクインしたのが、7月18日。例年、7月20日前後に梅雨明けするんですが、結局この年の梅雨明けは8月1日だったんです。

クランクイン初日も雨。だけど、どうしても初日だけは中止にしたくない。だって、スタッフもキャストも、「これから撮るぞ!」と気合いを入れていますからね。
最初はビニールの屋根を作って、雨を逃がそうと思ったんですが、結局、設定を雨に変更して撮影することにしました。
この日の撮影は、皆実と、母のフジミ(藤村志保さん)が、疎開先に、弟の旭(伊崎充則さん)を迎えに行くというシーン。回想場面として使うので、雨でも悪くない、と思ったんです。
雨が降っているところへ、さらに追加で雨を降らせて撮りました。スタッフにとっては大変な労力でしたが、自然を味方にしたことで、結果的にはより印象的なシーンになったと思っています。
“映画の神様” が舞い降りた瞬間
結局、クランクインしてから最初の10日間は、たった3日しか撮影ができなかった。
『夕凪の街』のなかで、皆実が自分の被爆体験を、恋人の打越(吉沢悠さん)に語る重要なシーンがあるんですが、本当はこれも7月中に撮っていなくちゃいけなかったんです。
だけど、雨のせいでズルズルと撮影が延びて、結局、撮影したのは8月6日でした。
8月6日といえば、広島に原爆が落ちた日―。
僕はこの偶然に、思わず「“映画の神様”が舞い降りた」と感じました。
撮影前に、皆実役を演じている麻生久美子さんに「今日、8月6日だって知ってた?」と聞くと、彼女の顔がスッと変わった。それだけで、気持ちが入り込めたんですね。
映画を観ていただければわかりますが、その結果、あの素晴らしい表情が撮れたんです。
雨に泣かされ続けた撮影でしたが、スタッフが完璧に事前の準備をしてくれていたおかげで、24日間という早いスピードで、すべて撮り終えることができました。
結果的には雨のおかげで、順番にシーンを撮影することができたので、気持ちが入りやすかったんじゃないかと思いますね。
=続く=
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コメント (1)
東京の試写で見ました。
麻生久美子のあの表情は、監督の仕業だったんですね。
いいっ!麻生久美子はいいっ!
あの悲しくきれいな表情は、見ている人をみんなもっていくね。
時効警察じゃあ見れないよ。広島弁はちょっと変だったけど。
もちろん田中麗奈も演技うまいです。ナチュラルな演技の中に
現代の女の子の芯の強さを感じます。
この二人の演技は是非見てほしい。二人の演技が、二つの時代の違いをうまく表現しているから。
投稿者: 麻生久美子!いいっ。 | 2007年6月 5日 23:13
日時: 2007年6月 5日 23:13