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「夕凪の街 桜の国」が伝えたかったこと(2)

こんにちは。「原作はこう読め!」コーナー、ナビゲーターの夕子です。

「原作はこう読め!」は、原作読者のみなさんに、投稿いただいたメッセージをご紹介するコーナーです。

今回は「夕凪の街 桜の国が伝えたかったのはどんなことか。私なりの解釈」というテーマについて、いただいた投稿をご紹介したいと思います。

原作を読んで不思議に思ったのは、東子の両親が、2人の交際に反対しているということでした。 私のなかで、被爆2世だから…という感覚がなかったからです。

でもそれは、私が育った環境のなかで被爆者の方、被爆2世の方がいらっしゃらなかったからかもしれません。名乗られなかっただけかもしれませんが……。

東子の両親はきっと、七波のお母さんが亡くなって七波がカギっ子だったこと、凪生が入院していたこと、フジミおばあちゃんまで亡くなってしまったことを隣でずっと見ていて、
「できるなら、自分の娘や孫にそんな思いはさせたくない」と思ったのかもしれませんね。

自分の子どもたち、知ってる人たちを長い人生のなかで失っていったフジミが、どんなにつらかったのか。
その上、差別までされて、まわりの理解さえあれば、感じなくてよかったつらい気持ちをさらに味わって、どんな気持ちだったのか。
七波や凪生も、おばあちゃんやお母さんをなくして、さらに差別されることでつらい思いをして。

ひとは正しい知識がないと判断を間違ってしまうから、そう考えると私のなかに今までそういう感覚がなかったことは危険なことかもしれません。
なにも知らないままで、この本も読まないままでいたら、たとえば、東子の両親のように、なにかの拍子に差別をしたかもしれませんから。

たくさんのひとに知って欲しいです。

「夕凪の街 桜の国」を読むまで被爆2世への偏見や差別があることを知らなかった、という方は多いのではないでしょうか。こうした偏見や差別にあって悩んでいる人がいる、ということを知ってほしいというメッセージを受け止めて、次の行動につなげていかなければいけませんね。

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